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KG-HFDL受信環境構築準備 [無線]

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今日は、先日予告していた、KG-HFDL受信環境構築の準備をしてみた。
KG-HFDLとは、航空機がHF帯(短波帯)で発信する自機の位置情報を受信して、パソコンの画面上の地図に軌跡を表示するソフトだ。
VHF帯の情報を受信して表示するKG-ACARSは飛行機好きには有名なソフトだとは思うが、その作者がHF帯に対応したソフトをリリースした物だ。
KG-ACARSはフリーソフトであったが、本作は有料ソフトとなっており、3千円を作者宛てに振込む事により、メールにてソフトウェアが送られてくるシステムとなっている。
KG-HFDLの特徴としては、周波数特性により広範囲の信号を受信する事ができ、国際線の飛行機の軌跡を追うことができる点だ。
KG-HFDLを使用するには、本ソフトウェア以外に、HF帯を受信する事のできる受信機とアンンテナ、ラインイン端子を備えたサウンドカードが搭載されたPCと、受信機の外部スピーカー端子とPCのラインイン端子を接続するためのミニプラグケーブルが必要となる。
上記無線機は、漂流人が若かりし頃に愛用したHF帯のアマチュア無線機で、アマチュア無線の周波数以外に、長波帯と短波帯をゼネラルカバレッジ受信できる機種だが、約20年ほど前の代物である。

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KG-HFDLを使用して航空機の位置情報を受信するために使用するHF帯受信機には、SSBモード(USB)の電波形式が受信できる必要がある。
受信周波数は、全世界でいろいろと割り当てられているのだが、まずは日本に近いグアム局向けの8927kHzや17919KHzあたりを受信して、パケット音が聞こえるかどうかを確認してみよう。
HF帯は、季節や時間帯によって、遠方の信号が聞こえる周波数が変動する。このあたりは、アマチュア無線でHF帯運用を行った事のある方や、BCLラジオにはまった事のある方ならよくわかると思うが、初心者の方は、少し慣れるまで苦労するかも知れない。

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TS-430Vには、ナローフィルター(オプション)や、ノッチフィルター、IFシフト、ノイズブランカー等の強力な混信・ノイズ除去機能が備わっており、KG-HFDLを使用した受信にはIFシフトによる、スピーカー出力の音域調整が特に有効ではないかと考えている。

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若かりし頃に使用していたアンテナ群。
(デジカメなんて無い時代だったため、写真をスキャンして取り込んだ)
仕事で家を出て、長い間放置状態にあったのだが、台風の被害に遭い、仕事の関係で使用再開の目処も立たなかったため、修理せずに撤去してしまった。
このアンテナが今もあれば、アンテナを回転することによって、世界中の電波を楽々と受信する事ができただろう。

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そこで今回は、室内の天井の角をほぼ一周する形で、電源コード(あまっていたスピーカーケーブル)を二つに割いた物を押しピンでとめて受信してみる事にしてみよう。過去のアンテナとの落差が良いね・・[たらーっ(汗)]
波長も何も考慮していない代物だが、漂流人の過去の経験から言うと、送信を行わず受信のみであれば、このあたりは過度に心配する必要は無いと考えている。
もちろん、波長を計算してあわせてやった方が、最良の受信感度にはなると思われるが、極度の差は無いだろう。むしろ設置場所を屋外にする事の方が大事だと思う。
上の写真の様な立派なアンテナを使用してレポートを書くよりは、この様な誰にでも準備できるアンテナを使用してレポートした方が、これからKG-HFDLを試してみようと思っている方には喜ばれるのではないだろうか?

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受信環境が整った?所で、KG-HFDLの購入手続きへと進むことになるのだが、その前に是非KG-HFDL Checker2を手に入れて、航空機からの信号がデコード可能かどうかを確認しよう。
このソフトは、KG-HFDL作者のHPから、無料で手に入れる事ができる。
パソコンにこのソフトをインストールしたら、HF帯受信機の外部スピーカー端子とPCのラインイン端子をミニプラグケーブルで接続し、受信機をパケット音の聞こえるグアムの周波数に合わせ、このソフトの「デバイス」ボタンを押し、無線機と接続したサウンドカードを選択してみよう。
画像の様に、パケット音を受信する度に、きちんとデコードができたかどうかを判定してくれる。
こんな適当なアンテナでも、かなり高い確率で受信できているのがわかる。
ちなみに、この無線機の強力な混信・ノイズ除去機能は全く動作させる必要が無かった・・・(電源を入れて周波数とモードを合わせただけ)
以前、ハンディータイプのワイドバンド受信機では、HF帯の受信はおまけ程度で厳しいのではと書いたのだが、この調子なら、もしかするとハンディー機でも大丈夫なのではと思うようになった。

上記テストにより、KG-HFDL受信が可能と判断されたため、KG-HFDLの購入手続きに進みたいと思っている。
ソフトを手に入れたら、また改めて受信報告を行いたいと思うので、興味のある方は楽しみにしておいていただきたい。

KG-HFDLについての詳しくは下の本に掲載されております。(Amazon.co.jpへリンク)

航空無線のすべて2010 (三才ムック VOL. 262)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三才ブックス
  • 発売日: 2009/09/17
  • メディア: 単行本


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