子供と科学実験 [出来事]
先日、愛媛県総合科学博物館で子供がもらってきた冊子に、家で簡単にできる化学実験の方法が書かれていたので、春休み中の子供たちと一緒に実験してみる事にした。
(画像クリックで拡大画面)
燃料電池を実験する内容が絵付きで子供にもわかりやすく書かれていた。
簡単に実験内容を説明すると、重曹水の入った容器に、備長炭二つをくっ付かないように針金で固定して入れ、二つの備長炭に巻きつけた銅線に電池ボックスから電流を流す事によって、水を水素と酸素に電気分解して備長炭に蓄え、電池の代わりにモーターを取り付けると、水素と酸素が燃料となって化学反応を起こす過程で電気を起こし、モーターが回ってプロペラで風を起こすという実験だ。(説明が下手で分りにくいかな?)
準備する材料は、備長炭・重曹・針金・単線の銅線・クリップ付き配線(画像から漏れました)・容器・電池・電池ボックス・モーター・プロペラ・軍手だ。
手持ちにプロペラとモーターと電池ボックスがなかったため、久しぶりにプラモ屋へ子供たちと買出しに出かけた。(これを読んで、キラリと目が輝いた方が居るはず)
マブチモーター懐かしいな~
最近のプラモデルはモーターライズシリーズが減って、マブチモーターの出番は減っているみたい・・・
それでは実験を始めよう。
まずは、備長炭を針金でくっ付かない様に固定し、電極となる銅線を巻きつける。
下の子は、意味も理解できずに見ていたのだが「これができたらバーンってなるの!?」なんて質問された・・・
確かに爆弾に似ていないでもないが、テレビの影響ですかね~
残念ながら、基本的にはバーンとはなりません。
*注意:電解作用で水素と酸素が発生するので、風のない室内でタバコをすいながら実験したりすると軽い発火が起きたりするかも知れません。(大した事は無いと思うが)
重曹を溶いた水に先ほどの備長炭を入れる。重曹は水に電流を流すための不純物として入れ、燃料成分とは関係ない様だ。
備長炭に巻きつけた銅線に電池ボックスを接続し、約1分ほど電流を流してやる。
冊子には電圧の事は書かれていなかったので、1.5Vにすべきか3Vにすべきか悩んだのだが、ある程度電圧が高い方が良いであろうとの判断より、直列接続にして3Vの電圧をかけてみることとした。
おおっつ!水素と酸素らしき気泡がジュワジュワと発生してきましたよ~
長男(小4)は興味津々。次男(小1)は・・・
電池ボックスのスイッチを切って、テスターで電圧が発生しているか確認してみると約1.7Vの電圧が発生していた!
漂流人と長男は、お~っ!次男は・・・
手作りなので効率が悪いですね~
モーターを接続すると、プロペラが勢いよく回った!
一同、お~っ!(次男も喜んでくれた)
今回の実験は、燃料となる水素を発生させるために、電池を使って水を電解する所から始まったので、「燃料電池」と言うよりは「充電池」というイメージの方が強くなってしまったと思う。
大人の知識で読み取ると、燃料電池の水素を作るために必要な電力と、水素から発生させられる電力の効率を上げてやることがエコの面から見ると重要だという事も読み取れる実験なのだが、子供には燃料電池をイメージしにくい実験だったかな・・・?
この後、長い時間電流を流してからモーターを取り付けるとどうなるか等を試し、今回の実験を終了した。
モーター・プロペラ・電池ボックスを購入するためにプラモ屋へ行った時に、子供たちがプラモデルを購入した。
長男は松山城。次男はポケモンのホウオウ。
p-aniさん、我が家はとうとうプラモ世界に足を踏み込みましたよ~
次はp-aniさんが写真の世界へ足を・・・(^^)
*注意:この記事は漂流人が行った実験過程を記録したものであり、この記事をもとに実験を推奨する物ではありません。 実験を行う場合には、きちんとした参考資料をもとに実験を行いましょう。 この記事をまねて実験を行ったことによって起こる事故・財産等の被害に関して漂流人は責任を負いません。